『はじめてのピアノレッスン』

谷川公子(2018)

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First Piano Lesson
Koko Tanikawa Solo Piano Works
グラシムレコーズ第1弾作品

独自の世界観で映像的な音楽を綴る作曲家・ピアニスト、谷川公子による初めてのピアノソロ作品集。
 
はじめてのピアノレッスン
谷川公子 ソロピアノ作品集
GRACIM RECORDS HLTP-1001 (¥2,500+税)

01:  First Piano Lesson    はじめてのピアノレッスン (谷川公子)試聴する
02:  Autumn Sonata         秋のソナタ (谷川公子)試聴する
03:  The Stars of Earth     地上の星 (谷川公子)試聴する
04:  Mother Land             マザー・ランド (谷川公子)試聴する
05:  Arcadia                      はるかなる理想郷   (谷川公子)試聴する
06:  Barcarolle                  砂の舟唄     (谷川公子)試聴する
07:  Gitana                       都市のヒターナ  (谷川公子)試聴する
08:  Afterglow                   緋色の夢   (谷川公子)試聴する
09:  Mission St. Xavier     ミッション・サン・ザビエル (谷川公子)試聴する
10:  Requiem                   レクイエム (谷川公子)試聴する
11:  Ueo Muite Arukou    上を向いて歩こう    (中村八大)試聴する
12:  L’aube                      夜明け   (加古 隆)試聴する
13:  Heaven                    光の足音  (谷川公子)試聴する
 
All songs written by Koko Tanikawa except for M-11 by Hachidai Nakamura and M-12 by Takashi Kako.

=========== ライナーノーツより
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何ひとつ地道に積み上げて来た意識はなかったけれど、
ただ夢中で探した「点」があった。
それらの点と点が繋がって、
このアルバムはそんな道標のひとつ。
心はいつも・・・
はじめてのピアノレッスン! - 谷川公子 - 
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「手元において、時おり聴きたいピアノアルバムの一枚が見つかりました。
 素敵な音楽をありがとう。」  加古隆 - 

「谷川公子さんの音楽には「何か」があるといつも思います。
 何かとは言葉には表せられなくて、でも、大切なもの。
 このアルバムを’私だけのとっておきのアルバム’と思う方々と繋がっていきたいな・・・。
 公子さん、これからもずっとよろしくお願いします。」 - Kaoli (村治佳織)-

「これは大人のための童話。細く長く息を吐いて、ゆっくりと目を閉じて、自分の内側の物静かな語り部に耳を傾ける。ほうら、虹色の気球がふんわりと宙に浮いて、セピア色の夢紀行が始まるよ。見えてきたのは はるか遠い日の無垢だった自分、聞こえてきたのは 飽くことなく無邪気に戯れる子供たちの笑い声、手を伸ばせば届きそうな満天の星屑に心震わせたあの日、声を交わすこともなく終わった初恋の甘酸っぱい思い出、母なる大地の豊饒なる緑と包容力に,掬い取れそうな大きな夕日、唐突に浮かんできたのは、一足先に旅だった懐かしい人たちの柔らかい笑顔、それに続く清らかな鐘の音と心の殿堂に捧げられる敬虔な祈り・・・・。

誰も触ることのできない秘密の場所に難く封印してきたはずの哀しみ、慈しみ、痛みといったすべての情感が呼び起こされ、リアルに五感を刺激する。そのすべてを涙のしずくが洗い流してくれる頃、新たな命を吹き込まれた旅人を乗せた気球は、またふんわりと大地に降り立つ。

人は前世の記憶をもって生まれると言われる。が、人間社会の一員として第一歩を歩み始める3歳頃にはその記憶は消えてしまうのだそうだ。有限と思ったものは永遠に続き、夢と現(うつつ)は表裏一体。谷川公子さんがピアノという楽器を媒介にして見せてくれるのは、自己も他者も過去も未来も存在しない、そんな人間という存在の原初的世界の風景ではないだろうか。

力のある音楽は、実は私たちは、そういう途方もなく大きなものに守られていることをリマインドさせてくれるものだ。谷川公子さんの音楽にも、そんな性質がある。」 - 音楽ライター 工藤由美 -

「朝の音楽。公子さんの朝。
目がさめて、腕をいっぱいにのばす。ひと呼吸して、ほかのことじゃなく、鍵盤に、ピアノに、むかう。天気はどうかな。すっきり晴天。灰色の曇天。しとしと降る雨。真っ白の雪。指さきが描きだす曲線は、天気や気温や湿度とともに、毎日違う。いちばん正直なのが、朝。朝の音楽、朝のピアノ。
アルバムが届いてからこの数日、聴きたいのは、やっぱり、この時間。濃いコーヒーを、番茶を、オレンジジュースを用意しながら、寝起きのからだにかおりと音が。」 - 音楽・文芸批評家 小沼純一 -

「さっそくそっと針を落とすと
 (レコードではないのですがそう言いたくなる感じ)
 幼き頃、午睡の隙間から漏れ聞こえてくる
 近所で戯れる子供達の声や隣家からかすかに聞こえるピアノの音色。
 なにかとても懐かしく優しくおだやかな時間。
 しだいに場面も変わり雨の雫に重ねて、もの思いにふけったり、
 ハッと現実に戻り、雲の切れ間から陽光と虹が…。
 また湖水上をそよぎ白樺の木々を抜ける風に心地よさを感じたり、
 優しい間接光の中で手元の琥珀色のロックグラスとともに
 1日の終わりを静かに味わうアンバーな時間。
 そして、ゆっくりとのぼる太陽のさんざめきが、
 また素敵な1日のはじまりを告げる。
 さぁ、今日はどんな1日になるのかしら。
 人生の基本である1日1日にそっと寄り添ってくれる
 公子さんならではの素敵な音が紡ぐアルバム。」
 - アートディレクター 高木義明(インディゴ・デザインスタジオ)-

「谷川公子のニューアルバム、First Piano Lessonが届く。
 秋の夜長に宝石箱のふたをそっとあけるときめき。
 透明な空気を通り抜けて広がるのびやかな音色に、
 息をのむほどぜいたくな時間が続く。
 タイトルは、アメリカの詩人にして哲学者であり数学者でもある
 エミリー・グロッショルツの詩集『こどもの時間』(クルミド出版)
 に収められた詩の題名。谷川公子がその詩にインスピレーションを得て
 作曲、CDには、その手書きの楽譜も載っている。
 ピアノに夢中の子どもが、やっとオクターブに手が届いて、そこから
 素敵な音楽が生まれてくる喜びが、詩の言葉では「虹がかかった」と表現
 されているのだが、なんと谷川公子は楽譜に色鉛筆で「虹」を描いた!
 嬉しくてしかたないはじけるような音楽がピアノから流れ出て、
 それが本当に虹になっていく光景が立ち顕われる・・・
 言葉から音楽へ、そしてそこからあたらしい風景が広がっていく。
 コラボレーションというなら、こんなに豊かなコラボレーションが
 可能なのだと、私もうれしくて仕方ない。
 さらにこのCDには、これまでの谷川公子の作曲の多様な試みが、
 まさしく「宝石箱」のように多彩な輝きを放っている。
 言葉で仕事をする私には、「緋色の夢」とか「光の足音」という
 タイトルにも心ひかれる。
 作者は、音楽の絵筆で、やさしく、静かな力に溢れる、
 そして美しい絵を描いている!」 - 英文学者・翻訳家 早川敦子 -


「この作品は映画ですね、映像が1曲1曲に浮かんできます。
 いま少し荒んでいる心のひだに、
 フワーっと温かい油を注いでくれているような。
 とても落ち着いた気持ちにさせてくれます。
 ボクの大事な大事なアルバムになりました。
 ありがとうございました。」  - BETTY 梶原信幸 -

「この『はじめてのピアノレッスン』の演奏者、谷川公子さんと初めて会ったとき、彼女のグループAIRE のCD をいただいたのだが、家に戻って聴いた印象的は、変わった曲を書く人だなあ、というものだった。ピアノの演奏についてなにか強い印象は記憶にない。それが、ん、ちょっと面白いなと思えてきたのは、渡辺香津美さんとのプロジェクト、キャッスル・イン・ジ・エアーのライブを聴いた時だった。聴き手を圧倒するような演奏ではないのだが、ピアノから出る音が、不思議な響きでこちらの心に入ってくる。そう、昔聴いたサティやブライアン・イーノの音楽のような感覚に連れて行かれるのだ。聴いてもいいし、聴かれなくてもいい、という静かな強さ!そうか、彼女はピアノの詩人、加古隆さんの唯一の弟子だった。その不思議な魅力の構造がはっきりわかったのは、このCD によってである。自分の感覚を微分したような曲をさらに積分したような演奏、とでも言えばよいだろうか。はじめてのソロピアノアルバムとは思えない落ち着いた美しい演奏だ。」 
- 音楽評論家 池上比沙之 -

「買ったばかりの本のページを開く。一行目が目に入る。その瞬間、この本は長く定期的に読む本になるなと思うことが稀にある。レコードやCDにも同じことがある。『はじめてのピアノレッスン』はまさにそれだった。一曲目の一フレーズを聴いた時にそう思い、一曲ごとにそれは確信に変わった。愛聴盤になる音楽と出合えた喜び!」 - 映画監督 日向寺太郎 - 

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グラシムレコーズ
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ヒルトップスタジオのレーベルセクション。「GRACIM」は渡辺香津美の 2013 年のアルバム作品名でもあり、スペイン語の Gracias ありがとう+暮らし・楽しむを意味する造語。 「日々の暮らしとともにあって欲しい音楽を」というコンセプトのもと、これからも作品を発表し続けていきます。